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14 people found this review helpful
28.3 hrs on record
高校生活初日を明日に控えて「明日から僕は変わる。友達もいっぱいつくって楽しい高校生活を送るんだ」と希望に満ちた主人公の少女「エマ」が吊り下げられた新品の制服を見つめながら眠りにつき、次の日の朝目覚めると見知らぬ牢屋の中のベッドの上にいて、そして・・・という魔法が使えない主人公「エマ」が魔女館の運命、魔法少女達の魔女裁判に巻き込まれる選択肢有り、一応マルチエンディング、フルボイス、一本道のダークファンタジー2Dビジュアルノベルゲームです。

面白かったです!楽しかったです!主人公を含む少女達が皆可愛かったです!ボイスもキャラクターのイメージとピタリと合っていてとても良かったです!逆転裁判風の魔女裁判模様も楽しかったです!日常及び探索パートの自由度の無さと「絵」で説明して欲しい部分を文章の説明のみで済ませている点は少し寂しかったですが、その分物語がスムーズに進んでフルボイスも相まってまるでアニメを見ているかのような感じでとても良かったです。楽しかったです!

可愛い女の子達が理不尽な悲劇、不幸に見舞われ続ける暗い系の物語がお好きなお方や、魔法少女が使う”魔法”という要素が加わったファンタジー推理物語がお好きなお方や、逆転裁判風の裁判ゲーム(ムジュン指摘合戦)がお好きなお方や、物語を追うのがお好きなお方にお勧めです。


*** ! 注意 ! ***

この作品には不快な言動及び流血を伴う暴力表現が含まれています。
それらの表現が苦手なお方はプレイしないことをお勧めします。

*** ! 注意 ! ***


プレイ時間は27時間半程でした。
ただ私は文章を読む速度が遅くて背景画像を隅から隅まで眺めていたのでこのぐらいかかっていますが、恐らく普通にプレイした場合は20時間程で全エンディングを見られると思います。

ゲーム内容は、

・魔法が使えないのに魔法少女として魔女の館に閉じ込められた主人公の少女「エマ」が、
・一人を除き皆初めまして状態の魔法少女達と共に魔女の館で共同生活を送り、
・誰も望まないのに殺人事件が起き、
・誰も望んでない魔女裁判で一人の魔女(犯人)を投票で決め、
・誰も望まないのに魔女を処刑台で処刑し、
・また次の日の朝日が昇り、
・数が少なくなった少女達の共同生活が始まる。

このどうしようもない日々を何とかしようとエマは抗い足掻き藻掻き前を見て、そして・・・というものとなっています。


「このゲームの良かったところ」

・キャラクター達が皆可愛い。
主人公の「エマ」を含むキャラクター達が皆愛嬌があって可愛いです。
表情の変化が分かり易いのも良かったですし、キャラクターのイメージにピタリとあったボイスもとても良かったです。

・全体を通して物語は面白い。
魔法が使えないのに魔法少女として囚われた「エマ」を中心として、魔女館に囚われた魔法少女達の理不尽な悲劇に不幸、希望と絶望、活躍と葛藤を描く物語で全体的にかなり暗めの少女漫画っぽい感じでとても良かったです。
特に中盤から終盤にかけての盛り上がり方は見事で一気に最後まで止まらず物語を追い続けてしまいました。素敵です。

・タイトルに偽りなし!魔女裁判は盛り上がる!
タイトルに偽りなし、魔女裁判は盛り上がります!
魔女裁判時の逆転裁判風の推理合戦というか”指摘合戦”で徐々に真実が明るみになっていく、断片的な情報が一本に繋がり物語を紡ぎだす道程を見るのはとても楽しかったです!最高です。

・BGM、SEが見事。
物語の盛り上げどころできっちりと盛り上げるBGM、SEの演出が見事でした。

・選択肢が分かり易い。
選択肢がとても分かり易いです。
こちらを選ぶと「死(バッドエンド)」ですよと表示が出ています。
そして、バッドエンドを見た後は「直前の選択肢に戻る」という選択肢で「死」の直前に戻ることができます。
とても親切な作りで安心して「バッドエンド」を見にいけました。
作者さんありがとうございます。

・おまけのギャラリーがある。
タイトル画面の「ギャラリー」からゲーム内で見たイベント絵が見られます。
2周プレイするのは大変ですから、こういうおまけはとても助かります。素敵です。


「このゲームの少し残念だったところ」

・探索、日常パートでの自由度が無い。
探索、日常パートでの自由度がありません。
もっと魔女館の中や、魔女館を中心に大きな壁で囲まれた島内を自由に探索させて欲しかったです。
各部屋の中に何があるのか?部屋を繋ぐ廊下に何があるのか?大きな壁際に何があるのか?花畑には何があるのか?小さな湖には何があるのか?玄関からゲストハウスまでの道程に何があるのか?、その辺りの情報をもっとプレイヤーに細かく”絵”で渡して欲しかったです。

魔女館内外の情報をプレイヤーはほぼ知らないのに、魔女裁判時のキャラクター達は何故か”知っている”ので、キャラクター達の持っている情報とプレイヤーの持っている情報のギャップのせいで最初から中盤の手前までは物語に入り込めない部分があり、そこが少し寂しかったです。

・背景、アイテムに関する絵が少ない。
背景、アイテムに関する絵が少ないです。
図書室にある「文字が読めない本」や娯楽室にある「8ミリフィルム」や中庭で採れる「ハーブ」等々、そういう物語中に出てくる小物類を文章だけでなくもっと沢山の色々な角度から見た絵で説明して欲しかったです。

推理に関する証拠品の絵が小さいのも少し残念でした。
もっと大きな絵ではっきりと見せて欲しかったです。

更に言えば、背景の絵ももっと沢山欲しかったです。
例えば「食堂」には腐った果物がある、「娯楽室」にはチェスやビリヤードがあると文章では説明があるのですが、絵での説明がありませんでした。
囚われた少女達が不本意ながらも毎日を暮らさざるをえない魔女館内外の様子をもっと多くの絵で見せて欲しかったです。


色々と書きましたが、全体を通して物語がとても面白く、ゲームというよりも10話完結のアニメを一気に見た!という感じで最高でした。
理不尽で不幸な運命に抗い藻掻き自分は無力だと自覚しつつも何とかしようと前を向く主人公「エマ」と魔法少女達の数日間の物語です。

逆転裁判のような裁判ゲーム(指摘合戦ゲーム)がお好きなお方や、かなり暗めのダークファンタジー推理物語がお好きなお方や、可愛い女の子達が悲劇に見舞われ続ける物語がお好きなお方や、物語を追うのがお好きなお方にお勧めです。
Posted December 6.
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20 people found this review helpful
5.7 hrs on record
弱いモンスターにすらダメージを与えられない自分に癇癪を起し「やってられっかー!」と冒険者を辞めてカウンセラーになってみるも「無能 カウンセラー」の烙印を押され、それならばと探偵にジョブチェンジした主人公「ハイゼ」が、探偵だけが使える「ステータスを確認する能力」を駆使して偶然立ち寄った酒場兼宿屋で起きた殺人事件の謎を解く、ヒント有り、一本道のファンタジー探偵推理物語の2Dビジュアルノベルアドベンチャーゲームです。

面白かった!凄く面白かったです!「ステータスを確認できる能力」を駆使して謎を解明していくのはとても楽しかったです!アフターストーリーやおまけの物語も凄く面白かったです!2Dの部屋の中を360度見渡せる画面方式には驚きました!ヒント回数が増える「謎カード」のパズルを解くのも楽しかったです!

探偵、推理、ミステリ物語がお好きなお方や、物語を追うのがお好きなお方や、謎を解きながら物語が先へ進む系の2Dビジュアルノベルアドベンチャーゲームがお好きなお方にお勧めです。

プレイ時間は全実績解除した時点で5時間半程でした。
ただ私は文章を読む速度が遅くて、ヒント回数が増える「謎カード」のパズルを解くのに手間取り、更に推理パートであーでもないこーでもないと悩みに悩んでいたのでこのぐらいかかりましたが、察しの良いお方がプレイした場合は恐らく3時間程で全実績を解除できると思います。


「このゲームの良かったところ」

・キャラクターは皆可愛い。
主人公の「ハイゼ」、相棒の「倉野」、酒場の「マスター」等々、キャラクターは皆愛嬌があって可愛いです。

・物語がとても良かった。
「犯人は嘘をつくが、ステータスは嘘をつかない」を主とした物語です。
謎が謎を呼び、一つ謎を解いたらまた次の謎が・・・というミステリ好きにはたまらない謎の連続物語でとても良かったです。

メインの物語クリア後に「アフターストーリー」と「倉野の挑戦状」が遊べるようになります。
こちらも凄く面白かったです。

・難易度が選択できる。
ゲームの開始時に難易度を選択できます。
難易度は「イージー」「ノーマル」「ハード」の三つから選べます。

私は難易度「ノーマル」でプレイしましたが、察しの悪い私には「ノーマル」で丁度良かったです。
難易度ノーマルだと推理パートで主人公の顔の表情の変化で推理が合っているかどうかが分かるという「ヒント」が出るのでとても助かりました。
このヒントがあっても、推理パートの度に画面の前で頭を抱えて悩みまくりました。楽しかったです。

推理に自信のあるお方は是非、難易度「ハード」に挑戦してみてください。

・ヒント機能がある。
現場に時々落ちている「謎カード」のパズルを解くと「□(しかく)」が貰えて、「□(しかく)」の数だけヒント機能が使えるようになります。
この「謎カード」のパズルが物語の流れを邪魔しない丁度良い難易度で解いていて楽しかったです。

・360度見渡せる。
部屋の中が360度見渡せます。
画面は2Dなのでグルグル回しても酔わないのがとても良かったです。
3Dだとすぐに酔ってゲームができなくなる私でも、画面をグルグル好きな方向に回せて楽しかったです。

探偵推理物の2Dアドベンチャーゲームで、このシステムはかなり珍しいと思います。
何だかとても新鮮でした。


「このゲームの少し残念だったところ」

・特になし。
特にありません。


360度見渡せる2D画面に、可愛いキャラクター達、物語は謎が謎を呼ぶ推理物語で楽しくて、文章はスラスラと読めて読みやすくて、難易度選択もできてヒント機能も有る親切設計で最高でした。

何と言っても物語が良かった!プレイしていてとても楽しかったです!
この作者さんの次回作があるのなら是非プレイしてみたいです!

このゲームを無料で公開してくださっている作者さんに感謝します。
ありがとうございます!

「ステータスを確認できる」という強力な能力を持った新米探偵「ハイゼ」の物語です。
探偵、推理物語がお好きなお方や、2Dビジュアルノベルアドベンチャーゲームがお好きなお方や、物語を追うのがお好きなお方にお勧めです。

何と言っても無料です。
少しでも気になったお方は是非プレイしてみてください。
Posted November 21. Last edited November 21.
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21 people found this review helpful
13.1 hrs on record
銀河のどこかにある自然美しい星で、いつもと変わらない日常を謳歌していた人々に突如?突然?空から降ってきた機械軍団が襲い掛かり、主人公の姉が機械に攫われ、慌てた主人公は一心不乱に大切な人を攫った機械を追いかけていき、そして・・・という、美しい惑星の景色を見ながら右に左に駆け巡り機械軍団の謎を暴いていく、手順を踏む・パズルを解くのが主の一本道、まるで映画を一本見たかのような気分になれる2Dアクションパズルアドベンチャーゲームです。

面白かったです!相棒の黒猫のような生物「Mui」が可愛かったです!背景が凄く綺麗で合間合間に入る映画的な演出も迫力があって最高でした!言葉は通じなくても感情が伝わる作りになっていてプレイしていて気持ちが良かったです!楽しかったです!

基本一画面の中でパズルを解く・手順を踏んで先に進む系のアクションパズルがお好きなお方や、映画的な演出を楽しみつつ綺麗な風景を見ながらパズルを解いていくのがお好きなお方や、物語を想像、妄想しだしたら止まらないお方や、可愛い相棒(Mui)と共に冒険がしたいお方にお勧めです。

プレイ時間は全実績解除時点で13時間程でした。
ただ私は美しい背景を隅から隅まで眺め、相棒のMuiをことあるたびに撫でながら、更に実績の「完璧(死亡せずにゲームをクリアする)」を取るために2周目にかなり慎重にプレイしていたのでこのぐらいかかっていますが、恐らく普通にプレイした場合は10時間程で全実績解除できると思います。


「このゲームの良かったところ」

・背景が綺麗。
青い空を背景に日の光を浴びて風に揺れる木々に草花、ごつごつとした岩肌に深い青色の海の水、底の知れない谷に砂埃舞う砂漠、そして無機質な機械達に星空に浮かぶ大きな月、一場面一場面記憶に残る綺麗な風景、背景を楽しませてもらいました。素敵です。

・Muiが可愛い、兎に角可愛い、ひたすら可愛い。
相棒の黒猫のような生物「Mui」が可愛い、兎に角可愛い、ひたすらに可愛いです。
このゲームの良いところの八割は「Mui」の可愛さだと言っても過言ではないと思います。
「Mui」は好きなタイミングでいつでも撫でることができます。可愛いです。
私は事あるたびに「Mui」を撫でまくっていました。最高です。

・パズル、進むための手順の難易度は丁度良い。
先に進むための手順やパズルは簡単すぎず難しすぎずで丁度良い難易度だと思います。
この手のゲームは大抵1箇所や2箇所ぐらいは「えええ?これってどうやって進めばいいの?」と画面の前で頭を抱えながら何度も何度も失敗し続けて尚「わからない~!ヒント見ようかどうしようか、う~む...」となる場面が出てくるというのが定番(私の察しが悪いというのもありますが)なのですが、このゲームではそういう場面はひとつもなかったです。
少しだけ悩むことは数回ありましたが「どうしてもわからない!ヒント頂戴ヒント~!」と叫びそうになるパズルはなかったので難易度は丁度良いのではないかと思いました。

・即リトライができる。
パズルに失敗して死亡したり奈落の底に落下しても失敗した直前から即座にやり直せる親切設計で助かりました。

・映画的演出が素晴らしい。
合間合間に入る映画的演出が迫力があって素晴らしいです。
ゲームをクリアした後スタッフロールを眺めながら、まるで映画を一本見た気分になっていました。
その分ゲームとしては自由度は少なくて物語も完全に一本道なのですが、圧倒的演出と物語を盛り上げるBGMと各キャラクターにピタリとあったボイスが相まって、とても楽しかったです。

・色々と想像、妄想ができる物語。
この惑星は何か?人間達と機械軍団の関係は?「Mui」は何者なのか?一本道の道すがら少しずつ謎が明らかになっていきます。
そのたびに想像・妄想が広がってとても楽しかったです。


「このゲームの少し残念だったところ」

・ジャンプの操作が少し難しい。
ジャンプの操作が少し難しいです。
届く距離のはずなのに何故かジャンプしている途中でキャラクターが突然壁に当たったかのように垂直に落下する現象が数回起きました。
そのせいで死ななくてもいい場面で数回死んでしまいました。

この現象は私の操作が下手なのか、ゲームの仕様なのかはわからないのですが、もしゲーム側の問題でしたらこの部分を調べて修正していただけると嬉しいです。
あと、できれば下に地面がある状態での落下死をなくしていただけると嬉しいです。
下に地面がある状態で落下死してしまうのはジャンプ操作の難しさも相まって少し辛かったです。

・「完璧(死亡せずにゲームをクリアする)」の実績を解除するのは大変すぎる。
操作に慣れて、パズルの解き方を全て覚えていても、1周するのに3時間ぐらいかかる道程を「一回も失敗せずにクリア」するのは辛すぎます。

映像が綺麗で映画的演出が素晴らしく相棒の「Mui」がひたすらに可愛いこのゲームで何故こんなに辛くて苦しい実績を用意したのでしょうか?
もうホントこの実績だけは意地悪としか思えません。
せめて各章毎で死ななければ良し!ぐらいの難易度にして欲しかったです。

特に上にも書きましたが、ジャンプ操作に少し難があるのでジャンプするたびに「お願い届いて~!」と緊張と祈りで凄く疲れました。
本当に切に落下死だけは無くして欲しかったです。


言葉はなくとも感情が伝わり、風景は素晴らしく、映画的演出は迫力満点で、兎に角ひたすら相棒の「Mui」が可愛い、想像・妄想が広がる2Dパズルアクションゲームです。
パズルを解き、先に進むための手順を踏みながら進む系のゲームがお好きなお方や、風景が綺麗で迫力のある映画的演出を見ながらアクションパズルを楽しみたいお方や、物語の謎から想像と妄想を広げるのがお好きなお方にお勧めです。
Posted November 15.
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17 people found this review helpful
20.7 hrs on record
常に平和で伝統を守る町「アーサートン」で起きる平坦で平穏無事な事件を解決し続けてきた世界一優秀な小さな名探偵「Jenny Leclue(ジェニー・ルクルー)」と「Jenny Leclue(ジェニー・ルクルー)」の作者の作家男性が、生涯で最初で最後?の難事件に二人三脚で挑む、選択肢有り・一本道・一応マルチエンディングの2Dビジュアルノベルアドベンチャーゲームです。

面白かったです!楽しかったです!背景のグラフィックが綺麗で最高でした!「Jenny Leclue(ジェニー・ルクルー)」が体力・知力・胆力全て揃った流石は主人公という優秀さでプレイしていて爽快でした!ジャーナル(メモ帳)に増え続ける情報やステッカーやギャラリーの絵等の収集要素もとても楽しかったです!最後の最後で打ち切りのような終わり方だったのは少し残念でしたが、作者の苦悩とリンクをしていると考えると、こういう終わり方もありかな?と思いました。楽しかったです!

ミステリ物語や謎を解きながら進み続ける軽い探偵物語がお好きなお方や、物語を追うのがお好きなお方や、2Dビジュアルノベルアドベンチャーゲームがお好きなお方にお勧めです。

プレイ時間は全実績解除してギャラリーの絵を全て見終わった時点で約20時間程でした。
ただ私は文章を読む速度が遅く、綺麗な背景を隅から隅まで見続けていたのでこのくらい時間がかかっていますが、恐らく普通にプレイした場合は15時間程で全実績を解除できると思います。


物語は、

・常に平和で住みやすい町「アーサートン」に今日も平和な朝日が昇る。
・作家はいつもの書き出しでいつものように、我らが世界一優秀な小さな名探偵「ジェニー・ルクルー」を活躍させる。
・それでは駄目だ!それでは売れない!「殺人」を追加してくれ!でないと打ち切りだ!出版しないぞ!と編集の男からの電話がかかる。
・「馬鹿な!」「アーサートンは平和な町だ!」「私の愛するキャラクター達をそんな目にはあわせないぞ!」と反発する作家、
・それじゃ打ち切りだ!の一辺倒な返事を受けて作家は怒り「どうなっても知らんぞ!」と電話を切る。
・こうして平和で伝統を守る町「アーサートン」の裏側に大きな闇が生まれ、
・作家とジェニー・ルクルーは共に「アーサートン」の闇に挑むことになり、

そして・・・、というものとなっています。


「このゲームの良かったところ」

・キャラクターが生き生きしている。
キャラクター達が生き生きしていて皆愛嬌があって可愛いです。
主人公のジェニー・ルクルーも友達?のサニーも陰謀論者のCJも皆愛嬌があって生き生きと動いている感じがしてとても良かったでです。
ボイス(英語のみ)も各キャラクターのイメージにピタリと合っていてとても良かったです。

・日本語翻訳は完璧。
日本語翻訳は完璧です。
おかげで何の不安もなく100%全力でゲームを楽しむことができました。
日本語翻訳をしてくださった全てのお方に感謝します。
ありがとうございます!

・物語が楽しい。
世界一優秀な小さな名探偵ジェニー・ルクルーが一生涯に一度あるかないかという大調査・大冒険を遂行し、平穏で平和な町「アーサートン」に生まれた大きな裏側・大きな闇を暴く。
作家は苦悩をして、ジェニー・ルクルーも九死に一生を得るような危機の連続、少しずつ明らかになっていく「アーサートンの裏側」、信じられるのは誰だ?警察か?母親か?友達か?陰謀論者のCJか?謎の暗号に謎の影の男が動き続ける。最高に楽しかったです。

唯一残念だったのは、最後の最後に「打ち切り」のような終わり方をしたことです。
もう一歩で「ハッピーエンド」か「バッドエンド」かどちらかに辿り着く!というところでの「打ち切りエンド」、作家の苦悩とリンクをした終わり方であることは理解ができるのですが、ここまで来たら決着をつけて欲しかったです。
本当にここだけが残念でした。

とはいっても、始終ドキドキ、ハラハラの楽しい物語だったことは間違いないです。
実際にジェニー・ルクルーが活躍する別の物語を読みたくなってしまったほど楽しかったです。
作者さん、今までに刊行されているという37冊の平和で平穏無事なアーサートンの謎解き物語をDLCで出しませんか?私は買いますよ!

・謎解きの難易度は丁度良い。
謎解きの難易度は難しすぎず優しすぎず、物語の流れを止めないぐらいの謎具合で丁度良かったです。
謎と相対したときの「ジェニー・ルクルー」の冷静さは素晴らしい!と思いました。楽しかったです。

・背景が綺麗。
アーサートンの大自然、10代の女の子の好きそうな部屋、夜の湖の不気味で綺麗な風景等々、背景のグラフィックがとても綺麗で見所が満載で最高でした。
どの場面も雰囲気が素晴らしく、プレイしていて違和感なく最後までプレイに集中できました。素晴らしいです。

・操作性がとても良い。
Xboxコントローラーでプレイしましたが、操作性がとても良くて始終物語に集中できました。最高です。

デフォルトでは選択肢に制限時間があります。
これが結構短いので、私のように選択肢に何分も悩みたいお方はタイトル画面のオプションから「選択時間制限」を”オフ”にすることをお勧めします。

・収集要素が楽しい。
収集要素が楽しいです。
ギャラリーの絵、ステッカー、ポストカード、そしてジャーナル(メモ帳)に増え続ける手書き風味の情報。

集めたステッカーはジャーナルの表紙や各ページに好きなように貼って飾り付けることができます。可愛いです。
ジャーナルの情報は可愛い絵と共に情報が分かり易く書かれていて、見ていて楽しくてとても良かったです。

・ギャラリーの絵が多い。
ゲーム内で収集したギャラリーアイテムに合わせて、タイトル画面から見られるギャラリーの「?」の絵が明らかになっていきます。
全て集めればゲーム内で使用された絵や設定資料の絵が120枚程見られます。楽しいです。

・実績が多い。
61個の実績があります。
2周しなければ解除できない実績もあり、全解除には少し苦労しましたが楽しかったです。

・細かくキャプターが付いている。
タイトル画面の「キャプター」で各章の頭から開始できるので、取り逃した実績やアイテムを短時間で取りに行けてとても助かりました。


「このゲームの少し残念だったところ」

・物語が「打ち切り」のように突然終わる。
キャラクターは可愛くて愛嬌があり皆生き生きしていて、九死に一生を得るような危険の連続の冒険譚はドキドキハラハラで、情報がリアルタイムで書き込まれるジャーナルは楽しくも可愛くて、風景・背景はとても綺麗で臨場感があり、ボイスは各キャラクターにピタリとはまっていて、途中途中の謎解きも物語の流れを止めない丁度良い難易度で楽しくて、BGM・SEは凝っていて違和感なく冒険を飾ってくれているのに、最後の最後の大盛り上がりの場面「これから結末が訪れるぞ」というところでまさかの「打ち切り風END」だなんて、本当にそれだけが残念です。

続きの物語はないのでしょうか?
この物語をスッキリと終わらせる物語がDLCで出るのならば、私は買いますよ!
作者さん達、是非出してください!
できれば日本語翻訳付きで!


最後の最後の部分だけが少し残念でしたが、最後以外は平和な町「アーサートン」に生まれた大きな闇に挑む「ジェニー・ルクルー」の一世一代の大冒険と作家の苦悩の二人三脚を追いかける見事な物語でとても楽しかったです。

謎解き、ミステリ、探偵物語がお好きなお方や、物語を追うのがお好きなお方や2Dビジュアルノベルアドベンチャーゲームがお好きなお方にお勧めです。
Posted November 2.
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16 people found this review helpful
8.0 hrs on record
今やベテラン刑事となった田村ヤスがまだ新米刑事だった頃に、先輩刑事で通称ゾンビ刑事こと屍(かばね)刑事と経験した幾つかの事件を綴る、選択肢有り・マルチエンディングの刑事推理サスペンス物語の短編2Dノベルアドベンチャーゲームです。

面白かったです。物語が短かったです。全体的に絵が少なく演出も淡白なのが少し残念でしたが、物語はコンパクトに纏まっていて大きな謎は全てスッキリ解決して、その点はとても良かったです。

軽く読める短編サスペンス推理小説がお好きなお方や、ライトノベルがお好きなお方にお勧めです。

プレイ時間は全実績解除した時点で7時間半程でした。
ただ私は文章を読む速度が遅く、画像を隅から隅まで眺めていたのでこのぐらいかかっていますが、恐らく普通にプレイした場合は5時間程で全実績を解除できると思います。

ゲーム内容は、新米刑事の田村ヤスを操作して先輩のゾンビ刑事こと屍(かばね)刑事と一緒に事件現場を歩き回って情報収集をして、集めた情報から推理をして犯人を言い当てる。
推理が間違っているとバッドエンド、推理が正しく犯人も当たっているとグッドエンドで次の章へ進む、というものとなっています。


「このゲームの良かったところ」

・主要キャラクターは皆特徴があって可愛い。
主要キャラクターは皆特徴があって可愛いです。
特にゾンビ刑事こと屍刑事は本物のゾンビなのですがとても可愛いです。
このゲームの良さの八割は屍刑事の可愛さだと言っても過言ではないかもしれません。

・推理パートの難易度は高くない。
推理パートはそんなに難しくなかったです。
集めた情報を素直に解釈していけば筋道が立ち犯人が一人に絞れる作りになっていて、推理パートを純粋に楽しめてとても良かったです。

ただ推理パートに限らず、このゲームは全体的にそうなのですが演出が少々淡白で淡々としているのが少し残念でした。
もう少し物語の盛り上げどころで盛り上げる演出が欲しかったなぁ、と思いました。

・物語は短いながらも綺麗に纏まっている。
物語は短いですが大きな謎は全てスッキリと解決していてとても良かったです。

・おふざけが楽しい。
捜査途中に挟まってくるおふざけ要素が楽しいです。
楽しいのですが、やはり絵が少ないです。
折角のおふざけ要素もほぼ文章のみの説明だけで終わっているのが少し残念でした。
絵と演出に力を入れてもっと笑わせて欲しかったです。


「このゲームの少し残念だったところ」

・全体的に絵が足りない。
キャラクターと背景の絵が少ないです。

キャラクターの表情差分や仕草の絵が少なくて、更に全年齢基準に合わせたのか手を抜いたのかは分かりませんがゾンビ特有の調査方法の部分の絵がなかったり、できるだけ刺激の少ないような演出になっていて、あまりの絵の少なさにがっかりしてしまいました。

背景の絵も少なくて、キャラクター・背景共にじっくりと見たい私のような人にとってはとても残念でした。
「今の状況」を文章だけでなく絵でも説明して欲しかったです。

・BGM、SEも少ない。
絵だけでなくBGM、SEも少ないです。
ずっと同じBGMを聴きながら情報収集をするのは少し辛かったです。

・演出が薄い。
絵が少ない事と関係しているのですが、全体的に演出が薄く淡々としています。
盛り上げる場面は文章だけでなくキャラクターの表情、仕草、背景の書き込み、SEやBGM等々気合を入れて盛り上げて欲しかったです。

・全画面表示に設定してもタイトル画面に行くとウィンドウ表示に戻る。
ウィンドウ表示から全画面表示に切り替えても、タイトル画面に戻るたびにウィンドウ表示に戻ります。
更には「章」の最初に「言語設定」を毎回選択しなければいけません。
一手間増えるだけで特に不便ではないのですが、一瞬”ん?”と止まってしまうので、この部分を修正していただけると嬉しいです。


色々と書きましたが、ゾンビ刑事こと屍刑事が可愛くて物語は短いもののしっかりと纏まっていて、おふざけ要素もあって楽しかったです。
ゲームというよりも軽めに読める刑事、推理、サスペンス物のライトノベルを2冊程購入したと考えた方が良いと思います。

刑事推理サスペンス短編物語がお好きなお方や、ライトノベルがお好きなお方や、気軽にプレイできる2Dノベルゲームがお好きなお方にお勧めです。
Posted October 18.
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14 people found this review helpful
3.1 hrs on record
美少女百合系エロゲーの「主人公ちゃん」や「ヤンデレちゃん」等々とお喋りをしてデートをしてそして・・・というプレイヤーとは?作者とは?キャラクターとは?第四の壁とは?創作活動・創作作品そのものを再確認しつつ物語が進んでいく選択肢有り・一本道の美少女百合系?白黒2Dビジュアルノベルゲームです。

面白かったです!”目は口ほどに物を言う”を体現したかのようなキャラクターの表情、特に目の表現がとても良かったです!文章が読みやすくて最高でした!実績が多くて驚きました!楽しかったです!

第四の壁、創作活動、作者さんの熱量とプレイヤーの熱量の方向性の違い、創作物の読み取り方、これらのメタ情報が主の物語がお好きなお方や、可愛い女の子が登場する短編2Dノベルゲームがお好きなお方にお勧めです。

プレイ時間は全実績解除時点で2時間半程でした。
ただ私は文章を読む速度が遅いのでこのぐらいかかっていますが、恐らく普通にプレイした場合は1時間半程で全実績を解除できると思います。

UIはXboxコントローラーでもマウスでも分かり易くてプレイし易かったです。

この作品は「Milk outside a bag of milk outside a bug ...」の作者さんの一人が作成したゲームだそうです。
私はゲームをクリアしてからこの事実を知って驚くと同時に「あぁ~、通りで文章が読みやすくて謎の説得力・力強さがあったわけだ...」と納得し、一人画面の前で頷いてしまいました。
「Milk outside a bag of milk outside a bug ...」がお好きなお方はこちらの作品も是非プレイしてみてください。楽しかったです。


「このゲームの良かったところ」

・主人公をはじめとする各キャラクターが可愛い。
主人公をはじめとする各キャラクターが皆愛嬌があって可愛いです。
ゲーム画面はほぼ白と黒しかない世界なのですが、その世界の中でキャラクターの表情が分かり易く、特に目の表現が素晴らしく、文章とキャラクターの感情表現が見事にリンクしていてとても良かったです。

・文章が読みやすい。
最初から最後まで”うッ”と止まることなくスラスラと読めました。
短い物語なのですが内容は濃く謎の説得力があり選択肢選びも楽しくて最高でした。
第四の壁百合ハーレム物語、楽しかったです!

・日本語翻訳は完璧。
日本語翻訳は完璧でキャラクター達の言葉、作者さんの言葉が流れるように伝わってきました。
日本語翻訳をしてくださった全てのお方に感謝します。
おかげで何の不安もなく全力でゲームを楽しむことができました。
ありがとうございます!!

・実績が58個もある。
実績が58個もあります。
更に、実績一つ一つの絵と説明分が凝っています。最高です。

全実績解除を狙うお方へ。
このゲームで全実績を狙うには2周~3周する必要があります。
しかしこのゲームはそれを許してくれません。

全実績を解除したい!でもやり方がわからない!というお方のためにやり方を以下に記します。
Windows10かWindows11の環境ならばこのやり方で全実績を狙うことができるようになります。
ただし自己責任でお願いします。
ネタばれになるので伏せます。
--- ---
周回プレイをするには、

1. C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\RenPy\REFLEXIA-1630077072 のフォルダ内にある「persistent」というファイルを削除してください。
2. C:\SteamLibrary\steamapps\common\REFLEXIA Prototype ver\game\saves のフォルダ内にある「persistent」というファイルを削除してください。

この2つのファイルを削除した状態で、ゲームを起動してください。
これで一番最初に戻れます。

上記の方法を見て理解ができないお方は手を出さないほうが良いと思います。


--- ---


「このゲームの少し残念だったところ」

・特になし。
特にないです。
キャラクターは可愛くて、表情が分かり易くて、文章は読みやすく、物語は短いものの内容は濃くてとても良かったです。

強いて挙げるのなら、全実績を取り切れてないのに2周目を許さないゲームシステムでしょうか。
物語の都合上、こういう作りなのは理解ができるのですが、やはりプレイヤーとしては「取れそうな実績が残ったまま終わり」というのはモヤモヤします。
この点、このゲームに対する作者さんの熱量の移動方向とプレイヤーの熱量の移動方向の違いが出ていて、何だか面白いです。


このゲームの主人公は誰なのか?プレイヤーか、主人公ちゃんか、作者さんか、創作とは?作品とは?第四の壁とは?と問いかけ創作品を見つめ直しながら百合ハーレム物語?を遂行する白黒短編2Dビジュアルノベルゲームです。

メタ発言が主の物語がお好きなお方や、少し暗めの短編小説がお好きなお方や、2Dビジュアルノベルゲームがお好きなお方にお勧めです。
次回作は鋭意製作中とのことで主人公ちゃんが主人公のゲームがどういう内容になるのか今からとても楽しみです。

何と言っても無料です。
少しでも興味を持たれたお方は是非プレイしてみてください。
Posted October 11.
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14 people found this review helpful
2.1 hrs on record
「西暦2236年」の外伝。お助けAIマスコとマスコの持ち主の少年ヨツバの西暦2231年~2236年の五年間のうちの「西暦2236年」本編で語られなかった数日間を切り取った物語です。
人間とAIの違い、人間の感情とAIの感情の違い、人間の見え方とAIの見え方の違い、というのはさておいて本編「西暦2236年」で登場した「マスコ」の可愛さ、マスコの本質が見える選択肢無し・一本道の近未来SF短編2Dアドベンチャーゲームです。

「西暦2236年」本編をプレイして気に入ったお方や、お助けAIのマスコが気になったお方は是非プレイしてみてください。
AIとは何かという疑問に答えを出そうとする物語、そしてマスコの可愛さがより伝わる良い物語となっています。

このゲームには「西暦2236年」のデモ版も梱包されていますので、「西暦2236年」をプレイしていないお方にもお勧めです。
少し暗めの青年漫画がお好きなお方や、近未来SFアドベンチャーゲームがお好きなお方にお勧です。

プレイ時間はデモ版をプレイしていない状態で約1時間10分程でした。
ただ私は文章を読む速度が遅く、更に画像を隅から隅まで眺めていたのでこのぐらいかかっていますが恐らく普通の速度でプレイした場合は40分程で読了できると思います。

UIはマウス一つで分かり易く、BGM・SEも歌もとても良く快適にプレイできました。

物語は、マスコがヨツバに新年のお年玉として「商店街で貰った3000ポイント」を渡そうとしたところ、「3000」だったポイントがいつの間にか「3億」ポイントになっていたところから始まります。
「幾らなんでも3億ポイントはないだろう、これはきっと夢だ明日になったら3000ポイントに戻っているさ」と寝てしまうのですが、起きても3億ポイントは残ったままで「え?現実?じゃあ、このポイント、どうしよう...」というものとなっています。


「このゲームの良かったところ」

・「西暦2236年」本編と同じく、キャラクター達は皆愛嬌があって可愛い。
お助けAIのマスコ、同じくAIのヨシナガさん、実験部部長のヒメ先輩、キャラクター達は皆愛嬌があって可愛いです。
「西暦2236年」本編もそうなのですが、文章とキャラクターの表情を一致させよう!表情を見えやすくしよう!という作者さんの強い拘りと意志が伝わってくるような見事な画面構成と文章と演出で物語に入り込みやすくできていてとても良かったです。

・文章は読みやすい。
「西暦2236年」本編と同じく、無駄を省いた物語の根幹部分だけを見せつけるような力強い文章で最高でした。
文章を読んでいて”うッ”と止まるようなところもなくスラスラと読めるのも最高でした。
私のような物語を追うのがお好きなお方は(少し物語は暗いのですが)是非プレイしてみてください。楽しかったです。

・「西暦2236年」本編をプレイしているとよりよくわかる内容。
物語の構成が素晴らしいです。
本編をプレイしていなくても物語は理解できるように作られていますが、本編をプレイしているとより理解が深まる物語となっています。素敵です。

・「西暦2236年」本編のデモ版も梱包されている。
「西暦2236年」本編のデモ版も梱包されています。
こちらも合わせてプレイすると主人公のヨツバ、お助けAIのマスコ、実験部部長のヒメ先輩のこともよりよくわかって物語に対する理解度が深まる素晴らしい配慮だと思います。


「このゲームの少し残念だったところ」

・特になし。
特にありません。

「西暦2236年」本編で語られなかったお助けAIのマスコとヨツバの数日間のエピソードは楽しくも儚くて、切なくも何ともなくて、マスコが可愛くも少し不気味で、とても良かったです。


少し暗めの近未来SF物語がお好きなお方や、2Dアドベンチャーゲームがお好きなお方や、物語を追いながら妄想、想像の広がりが止まらないお方にお勧めです。
何といっても無料です。
少しでも気になったお方は是非プレイしてみてください。
Posted October 7.
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20 people found this review helpful
15.8 hrs on record
西暦2236年、人類のほぼ全員が当たり前にテレパシーで会話をする時代に、頑なにテレパシーを使わず口を動かして音声会話する”実験部部長のヒメ先輩”に付き合って面倒だと思いつつも部活動の時は音声会話でお喋りする主人公のヨツバが、ヒメ先輩との会話の中で「今時テレパシーが出来ず口を動かして意思疎通をするしかない昔のクラスメイトと彼女?」のことを思い出していき、そして・・・という、主人公のヨツバが昔に体験し、心の中に仕舞い込んでいた二人のシオンとの不可思議で納得いかない出来事と、現在、未来、全ての宇宙の中から主人公に関わる部分だけを綴り続ける、歪な純愛・恋愛と恐怖・数学・科学・哲学・宇宙の真理の選択肢有り、マルチエンディングの近未来SFサスペンスダークファンタジー2Dビジュアルノベルゲームです。

面白かったです!物語が長かったです!文章量が多くて驚きました!多少の矛盾や納得いかない説明を全て力強く押し流しながら物語の根幹部分を一直線に進み続ける展開に引き込まれっぱなしでした!突然選択肢が出たときには”最後まで力強くグイグイと一本道を進み続けるのだろうな~”と思い込んでいたので「え!?このゲーム選択肢あるの!?分岐するの!?」と驚きました!楽しかったです!

プレイ時間は、全エンディングを見た時点で約15時間半程でした。
ただ私は文章を読む速度が遅く、画像も隅から隅まで眺めていたのでこのぐらいかかっていますが、恐らく普通にプレイした場合は12時間程で全エンディングを見られると思います。


--- !注意! ---

このゲームには過激な性的表現及び不快な言動、流血を伴う暴力表現を多数含んでいます。
それらの表現が苦手なお方はプレイしないことをお勧めします。

--- !注意! ---


「このゲームの良かったところ」

・寄り道しない物語。
寄り道せず余計な話はほぼ無しで物語の中央、根幹部分を力強く背中から押されるように進み続ける純愛?歪な愛?の物語でとても良かったです。
物語を追うのが好きな私にとっては、この文章量と力強い文章は最高でした。楽しかったです。

・キャラクター達は皆愛嬌があって可愛い。
キャラクターの絵柄は一種独特で最初はちょっと違和感がありましたが、プレイしているうちに全く気にならなくなりました。
最終的には主人公のヨツバ、二人のシオン、ヒメ先輩、お助けAIのマスコ等々、全てのキャラクターが印象に残りました。素敵です。

・物語に説得性を持たせる数学の話。
主題は少年少女の恋愛話なのですが、その物語に説得性を持たせようとする数学、科学の話はとても楽しかったです。
愛、性欲、数学、科学、哲学、オカルト、そして宇宙全体についてのSF物語、これらを組み合わせた物語に興味があるお方は是非プレイしてみてください。

・文章は読みやすい。
長い物語でしたが、最初から最後まで”うッ”と止まることなく読み続けることができて最高でした。
更には、文章とキャラクターの表情、感情表現、演出がピタリと一致していてプレイしていてとても気持ちが良かったです。楽しかったです。

・BGM、SEも凝っている。
BGM、SEも凝っていて最初から最後まで違和感なくプレイできました。
突然の歌や動画には少し驚きましたが、素晴らしい演出だと思います。最高です。

・便利機能が揃っている。
既読文章をスキップする機能は周回プレイに役に立ちました。
SAVEは100個もできます。安心してプレイできました。

・物語は全体的に面白かった。
度々出てくる不快な表現(性的、暴力的な表現)には少し戸惑いましたが、それらを除くと数学、科学、愛を求め求められ、心理、そして宇宙の真理の力強い物語を何の寄り道もせず一直線に読み続けられた謎の満足感があってとても楽しかったです。
全てのエンディングを見た後、しばらく画面の前で呆然と今まで読んだ文章で印象に残った部分をもう一度脳内で確かめる作業を行いながらも「今見た話は何だったの?」と思い続けていました。
結果、印象に残る場面が多々あったはずなのにほとんど何も残らなかった物語をもう一度反芻したくなるとても良い物語と結論付けました。面白かったです。


「このゲームの少し残念だったところ」

・主人公のヨツバに共感が持てない。
主人公のヨツバの言動に共感が持てませんでした。
ヨツバの性格は百歩譲って言えば「愛されることを知らない少年の思春期の反抗期」、直接的に言えば「自己中心的で性格が悪い」です。

最初の方は主人公のヨツバがお助けAIのマスコやヒメ先輩に攻撃的な言動をしても思春期で反抗期なんだなと納得がいきましたが、中盤以降の主人公の攻撃的な言動、特にヒメ先輩への当たりの強さに全く共感が持てず、それは最後の最後まで続きました。

私は序盤はヨツバを応援していましたが、中盤以降は「ヨツバやシオンの恋愛話しなんてどうでもいいからヒメ先輩に幸せになって欲しい!」と心から思いながら文章を読み進めていました。
主人公のヨツバに二人のシオンが主のお話で、そちらの方も確かに気になるので物語を読んでいて楽しかったのですが、私はそれよりも、それよりも兎に角ヒメ先輩が可哀そうというか哀れというかヒメ先輩の物語を読みたい、幸せな物語を読みたい、と思ってしまいました。

これは完全に私個人の感性の問題なので悪いのは私なのですが、途中から主人公のヨツバの言動が原因でヨツバのみならずシオンにも共感が持てなくなってしまったのは少し残念でした。

・少々分かり難い仕掛けがある。
ゲーム内の選択肢に少々分かり難い仕掛けがあります。
ゲーム内にそれとなくヒントは出てくるのですが、ヒントと選択肢を結び付けられないお方もいらっしゃるかもしれないと思い、ここにヒントというか答えを書きます。

訳が分からない選択肢が出てきてどうしてもその意味がわからない場合は、こちらを参考にしてみてください。
ネタばれになるので伏せます。
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「」と「...」の選択肢は0と1です。
これで2進数を作ります。
0000は10進数で0です。
1111は10進数で15です。
これはPHASEの番号です。


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色々と書きましたが西暦2236年、その数年前から始まった一連の歪な愛、純愛、そして数学、科学、哲学、心理、宇宙の真理の物語を主人公のヨツバの目線から追いかける物語です。
近未来SFサスペンスダークファンタジー物語がお好きなお方や、宇宙規模の壮大な物語がお好きなお方や、かなり暗めの青年漫画のような物語がお好きなお方や、物語を追うのがお好きなお方にお勧めです。
Posted September 28. Last edited September 28.
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17 people found this review helpful
7.8 hrs on record (6.7 hrs at review time)
主人公の小学生の女の子「みか」と中学生の女の子「奈恵」の二人が街に遊びに行こうとバスに乗っていたところ、バスが事故を起こしとっさに「みか」をかばった「奈恵」は頭を打ち腕に怪我をして入院をしてしまい、その数日後?に「みか」が「奈恵」の入院する病院にお見舞いに来て、そして・・・、という「ミガカミ様」と呼ばれる地元の神様の神隠しに巻き込まれる、逃げる、避ける、探索するが主のマルチエンディングのツクール系2Dホラーアドベンチャーゲームです。

面白かったです!逃げる、避けるのが結構難しかったです!恐怖表現が少しくどいかな?と思うところもありましたが、ホラー部分は絵柄も演出も見事にホラーに突きつけていてとても良かったです!物語も短いながらもきっちり纏まっていて最後の最後までドキドキしながらプレイできました!

逃げる・避ける・探索が主のツクール系2Dホラーアドベンチャーゲームがお好きなお方や、短編恐怖物語がお好きなお方にお勧めです。


*** 注意 ***

このゲームには流血を伴う暴力、グロテスクな表現や不快な恐怖演出が多数含まれています。
それらの表現が苦手なお方はプレイしないことをお勧めします。

*** 注意 ***


プレイ時間は全エンディングを見た時点で6時間半程でした。
ただ私は「逃げる・避ける」のが下手すぎて化け物に襲われるたびに何十回とやられてはタイトル画面に戻り、その度に「次はこうやって逃げてみよう」とキーボードに手を置いて練習してから「つづき」を選んでプレイしていたので、このぐらい時間がかかっていますが、恐らく普通にプレイした場合は4時間ほどで全エンディングを見ることができると思います。

物語は、時々「神隠し」をすると恐れられている地元の神様「ミガカミ様」の神隠しに巻き込まれた「奈恵」と「みか」の二人が「神隠し」の世界から脱出するために何故か襲ってくる化け物から逃げながら、過去に「神隠し」に巻き込まれた人達の記録・記憶を見つけ・見つつ、そして・・・というものとなっています。

主人公の「みか」と主人公が実の姉のように慕っている「奈恵」の二人の物語、過去に「神隠し」された人達の物語、そして神様「ミガカミ様」の物語と、全ての物語が纏まっていて、これぞホラー作品!という感じでとても良かったです。
特に最後の一番良いエンディングは救いのないそれぞれの話が少しだけ救われた感じがして少しほっとしました。

探索や謎解きは簡単で助かりましたが襲ってくる化け物達から逃げるのがとても難しかったです。
化け物達の移動速度が速いこと速いこと・・・新たな化け物が襲ってくるたびに即やられ死亡エンドを見てタイトル画面に戻る、ということを何十回も繰り返しました。
ただ、このゲームは「化け物に追いかけられる直前からやり直せる機能」が搭載されているので、何度でも死亡直前からやり直せて、その点は助かりました。

しかし、その便利機能があっても、やはり化け物の移動速度速くないですか!?
無料のゲームに贅沢は言えませんが、もう少し化け物達の移動速度を遅くして欲しかったです。
化け物に追いつかれる度に先を見たい、続きを見たいと思っている「物語」の流れがブツっ・ブツっと切れてしまうのは結構辛かったです。


「神隠し」をすると恐れられている神様「ミガカミ様」の神隠しに巻き込まれるホラー2Dアドベンチャーゲームです。
BGM・SEもとても良く、恐怖演出もこれぞツクール系ホラー作品!という見事な演出で、物語も短いながらもしっかりと纏まっていてとても良かったです。

ツクール系2Dアドベンチャーゲむがお好きなお方や、ホラー物語がお好きなお方や、逃げる・避ける・探索が主で恐怖演出が多いゲームがお好きなお方にお勧めです。
何といっても無料です。
少しでも気になったお方は是非プレイしてみてください。
Posted September 13. Last edited September 13.
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13 people found this review helpful
1.9 hrs on record
大切な友達ケリーの誕生日当日、この日のために一か月も前から用意したプレゼントを渡しに行きたくても渡しに行けない状況の中、時刻は午後10時半を過ぎ「僕は一体何をしているんだろう」と一人テレビを見ていると、異世界か?それともここの世界のどこかにあるおでん屋の屋根の上にいる一匹の猫が寂しさの中で癇癪を起こし、そして・・・という、おでん屋の屋根の上の猫と部屋で一人でじっと佇んでいた男の子が時空の歪んだ「Oden Cat」の各ゲームの中で追いかけっこする、選択肢有り・一本道のドット絵が素敵な2Dアドベンチャーゲームです。

面白かったです!キャラクター達が皆可愛かったです!BGM、SEも凝っていてとても良かったです!私は「Oden Cat」さんのゲームを一つもプレイしたことがないので、登場するキャラクター達のことを全く知らないのですが、それでも十分楽しめる内容でとても良かったです。

プレイ時間は全実績解除時点で約2時間程でした。

UIはXboxコントローラーでプレイしましたがプレイし易くてとても良かったです。


「このゲームの良かったところ」

・2Dドット絵のキャラクター達が可愛い。
主人公の男の子、おでん屋台の屋根の上の猫、ネズミの師匠、『くまのレストラン』や『メグとばけもの』や『スノーマンストーリー』等々に登場するキャラクター達も皆可愛いです。

・登場するキャラクター数が多い。
登場するキャラクター数が多いです。
各ゲームの主要キャラクターはほぼ全員登場しているのではないかというぐらい色々なキャラクターが登場していて賑やかで楽しいです。

私は登場しているキャラクター全員に話を聞いてやろうと、画面中駆け回りました。楽しかったです。

・2Dドット絵背景が綺麗。
全編通して2Dドット絵の背景がとても奇麗で最高でした。

・文章が読みやすい。
物語は分かり易くコンパクトに纏まっていて、文章も読みやすくてとても良かったです。

・優しい世界。
最初から最後まで切なくも心温まる優しい世界でとても良かったです。
「Oden Cat」さんのゲームの世界に興味が湧いてきました。


「このゲームの少し残念だったところ」

・特になし。
特にありません。
キャラクターは可愛く、2Dドット絵の背景は綺麗で、BGM・SEも凝っていて、文章も読みやすく、物語も優しく安心してプレイできました。


短編2Dアドベンチャーゲームがお好きなお方や、優しい物語がお好きなお方や、ドット絵に惹かれたお方や、ゲーム制作会社「Oden Cat」さんのゲームに興味があるお方にお勧めです。

何といっても無料です。
少しでも気になったお方は是非プレイしてみてください。
Posted September 8.
Was this review helpful? Yes No Funny Award
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